madajimaとの会話

たまたまここを訪れてくれた方を一笑い吹かせるために、赤の他人との「どうでもいい会話」や自分の「どうでもいい思考」を載せています。

D データからJリーグを見てみよう その8 ハッシュタグ・ユナイテッド

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皆さん、ハッシュタグ・ユナイテッド(Hashtag United)を知っているだろうか。

ふざけた名前だと思うかもしれないが、イングランドのれっきとしたセミプロチームである。

日本でいう天皇杯FAカップを勝ち進んでおり、今は予選の2回戦まで来ている。

クラブが創設されてからまだ4年ほどしか経っていないことを考えると、成長のスピードがハンパではない。

 

なぜチーム名が「ハッシュタグ」かと言うと、このクラブの大元がYouTubeであるからだ。

元々サッカーゲームFIFAシリーズのプレー動画を上げていたSpencerというユーチューバーが、2014年あたりからリアルのサッカーの動画も上げるようになり、それからユーチューバー同士のサッカー大会「ウェンブリーカップ」というのも主催し、そこにはスティーブン・ジェラードのような元プロ選手も出場したりして、何百万、何千万という視聴数を得ていた。

Spencerはユーチューバーというよりも経営者っぽいところがあって、元々妙に大人じみているし、喋りがものすごくうまい。

実際、YouTube以外にも、プレミアリーグの選手が広告塔になったイベントの司会進行役だったり、インタビュアーを務めたりと、色んな仕事をしていた。

確か、僕が彼を知るきっかけになったのも、イングランド代表アダム・ララーナとの一対一のインタビューだったはずだ。

僕はそんな彼の動画を一つ一つチェックしていた。

別にFIFAはやらないし、アマチュアのサッカーには大して興味もない。

だけれど、僕は彼の一挙手一投足に目が離せずにいた。

ゲームのプレー動画に収まらず、色んなことをやる姿には妙に感銘を受けていた。

英語の勉強のためにも、彼の喋りを聞くのはとても役立っていた。

 

「新しいYouTubeチャンネルを作って、ハッシュタグ・ユナイテッドというサッカークラブを作る」

それを聞いた時、スゲーな、と感動した。

そこまで行ったか、と。

「目標はプレミアリーグに行くこと」

マジか。

彼はまだ30代前半なのに、どうしてそうもビッグに考えられるのか。

そして、それは妄想とかでもなんでもなく、「世界中に広がる何百万ものYouTube上のファンをベースにしたフットボールクラブ」という、極めて近代的な発想を基にした目標である。

 

最初、このハッシュタグ・ユナイテッドは、Spencerの友だち同士などで作られたチームだった。

それも強く、とにかくどんな試合にも勝ちまくっていた。

これは絶対、このオンライン上の何百万ものファンによる影響が大きいと思う。

マチュアなのに、試合のたびに「良いぞ良いぞ!」とコメントが何千何万と届いていたら、そりゃ次も頑張ろうと思うはずだ。

僕もよくコメント欄に「○○のディフェンス、マジ安定かよ」とか書き込んでいた。

それが読まれたかの確信は無いが、コメント数の数字を見るだけでやる気は上がったことだろう。

 

それから、オーディションなどを経て新しい選手を獲得し、今の形になった。

ちゃんとした監督がついているし、ユニフォームはもちろん、スポンサー、ホームスタジアムだってある。

2018年にカテゴリーの10部当たる地方リーグに参入し、現在は9部で戦っている。

そして、前述の通りFAカップの予選2回戦に進出。PK戦の末に勝ち抜いた予選1回戦はBBCで放送され、全国デビューを果たし、新聞などでも取り上げられた。

最短であと5回勝ち進めば、プレミアリーグクラブとの対戦があり得る。

 

予想通り、というか、歴史あるフットボールの母国、イングランドだけあって、アンチファンは少なくないらしい。

「伝統に反する」だとか。

だが、僕はこのクラブに未来を感じずにはいられない。

試合のハイライトは全てYouTubeにアップロード。

そのハイライトも長く、20分を超える。

SNSで事細かにアップデート。

控え室にはカメラが密着。

世界中に飛び回ってファンと交流。

聞いたことがあるかもしれないが、これらはマンチェスター・シティリバプールと言ったビッグクラブが、グローバル・マーケティングの一環として当たり前のようにやっていることである。

面白いのが、まだ9部のハッシュタグ・ユナイテッドが、似たような方法で世界中にファンベースを広げているのだ。

スタートがYouTubeだから、SNSを駆使するのはお手の物、当たり前っちゃあ当たり前なのだが、考えれば考えるほどとんでもない事である。

天皇杯一回戦で話題になった「熊本県教員蹴友団」や「東京武蔵野シティFC」は、日本の国内リーグの4部とか5部である。それらのクラブには世界ツアーはおろか、YouTubeのチャンネルすらない。

 

普通、チームを強くしてサポーターを集め、観客数が増え、広告効果が高まってスポンサーが集まり、より多くの資金が入ってきて、より良い選手や監督を連れて来ることができて、それで強くなるのでさらにサポーターが集まり・・・というサイクルである。

まず勝つことが最優先。

勝ったら、サポーターも集まるでしょ、と。

ハッシュタグ・ユナイテッドの場合は、それがちょっと違う。

動画の再生数を増やすのが最優先なのだ。

まず、選手獲得オーディションを動画にし、ドキュメンタリー風にしているのがデカい。

そこから見ることによって、選手への愛着度が桁違いになるし、この時点で早くもファン同士の議論が始まるので、ファンの首の突っ込み度合いが半端ではない。

また、ハイライトで使われる実況が完全に自分のチーム寄りなので、一緒になって盛り上がることができる。

ゴールが決まった瞬間「こいつはディナーをフィニッシュしてやがるぜ!」と意味不明なことを叫んだり、盛り上がり方がこれまた面白いので、動画観戦する興奮度が高まる。

よって、ハッシュタグ・ユナイテッドのサイクルは以下のようになる。

面白い動画を作る。

クラブへの愛着度が高くなる。

視聴者数が増える。

広告収入が増える。

(金ではなく)視聴者数に魅力を感じて、より面白い選手が来る。

面白い選手が来ると、動画の魅力度が増す。

視聴者数が増える。

このように、「面白い動画を作る」ところに重きが置かれていて、そこからどんどんサッカーの実力に影響を及ぼしていっている。

当然ながら、このサッカークラブモデルは今まで無かったもの。

ハッシュタグ・ユナイテッドは、未来への道を駆け抜けていっているのだ。

 

その中心にいるSpencerには、尊敬しかできない。

発想力、行動力、人とのコミュニケーション力、人を巻き込む力、人に指示する力、やり通す力・・・。普段はジョークばかり言っているけれども、やはりサッカークラブの創設者でありオーナーは、人としての徳がものすごい。

人徳があるからこそ、いわゆるただのユーチューバーが、スポンサーを集め、ウェンブリー・スタジアムで試合をやり、レジェンド級の元有名選手に出場してもらったりする上で、様々な助けをもらえたのだろう。

 

比べるのはおこがましいが、僕もブログで、これを書こうとか、あれをやってみようとか、こういうのはどうかなと発想を得て、行動に移したりしている。

その規模や程度が小さいとはいえ、Spencerにインスパイアされている部分は大きいと思う。

特に、「誰もやっていないことをしようとする」というところは一番尊敬しているところだ。

自分で考え、自分で開拓していく道は、アンチのコメントを見たりすると険しいものだと簡単に想像できるし、実際近年は精神的に追い込まれていたことも明らかにしているが、他人の力も借りながらどんどん突き進んでいる。

 

正直、この「D データからJリーグを見てみよう」に対してずっとやる気に満ちている訳ではない。

でも、ハッシュタグ・ユナイテッドがニュースに出たりしたのを見て、こういう風にインスパイアしてくれるような存在があってこそ、今の自分があることに気付く。

楽しかった「日頃気づいたことを面白おかしくブログで書く」をやめて、「自動でデータをツイートする。ブログで細かく分析する」という他に誰もやっていないことを思いつき、実行できているのは、現状に満足せず、新しい挑戦を続けるSpencerの背中を見ていたからかもしれない。

ま、YouTubeでしか彼を見たことがないので、基本的にSpencerの顔しか見ていないけれども。

 

何にせよ、これからもハッシュタグ・ユナイテッドにインスパイアされながら、このプロジェクトを進めて行き、新しい挑戦をどんどん続けて、読んでいる人を驚かせていきたい。

Jリーグだけじゃなく、海外リーグのデータの自動ツイートや、野球やアメフト、NBAにも手を出したいが、それはまた後ほど・・・。

 

YouTubeチャンネル↓

https://www.youtube.com/user/spencerbets

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