madajimaとの会話

たまたまここを訪れてくれた方を一笑い吹かせるために、赤の他人との「どうでもいい会話」や自分の「どうでもいい思考」を載せています。

madajimaの地球一周三大トラブル - クレジットカード - ブラジルなのにアメリカ

友人である天君の「転職活動日記」を始めると書いていたのですが、彼が、「もし自分のことや会社のことがバレたらどうしよう」とビクビクしているので、とりあえず僕の旅行について書いておきます。


まず前提として、僕はこれを東京のいつものカフェで書いています。

無事に日本に戻ってきました。

命が奪われることはなく、夜中に襲われることもなく、財布もスマートフォンも無事で、こういう風に文章を書く両手両腕も健在です。

不安していたことは、ほとんど起きませんでした。

あの不安はなんだったのか、と思うくらい、ブラジルもアルゼンチンも平和な場所で、歩いているときにわざわざ話しかけられて「あなた、楽しそうですね」と言われれるくらい、楽しかったです。

それは良かったです。

が、道中、色んなトラブルがありました。

小さなことから大きなことまで、金銭的なことから身体的なことから精神的なことまで、色んなことがありました。

旅行が終わってみれば、アハハエヘヘと笑ったことなんかよりも、大きなトラブルを切り抜けたことの方がおもしろく、また記憶に強く残っているので、そちらを書いていきます。


11月14日の木曜日に、僕はブラジルのサンパウロに着きました。

最初の二日は、中心地に近いところで、他の人と一緒の部屋で寝るホステルに泊まりました。

ただ、16日の土曜日だけ、サンパウロの中でも空港の近く、日本で言う成田空港の近くの街、千葉県の千葉市みたいなところで、それなりに良いホテルを取りました。

翌日の日曜日、サンパウロから、同じくブラジルのフロリアーノポリス(Florianópolis)というリゾート地の島に飛行機で向かい、6年前からの友人、マーロンと合流する予定でした。


千葉市的な街のホテルにチェックインした夕方、僕はスマートフォンを片手に、近くの広い公園にランニングをしに行きました。

この時、途中のコンビニでスポーツドリンクを買えるように、スマートフォンカバーに楽天のクレジットカードを入れていきました。

僕は2枚クレジットカードを持ってきていて、丸井のエポスカードをメインとして、楽天カードを念のためのサブカードとして用意していました。

サブカードであるがゆえに、海外で使ったことがなかったため、初めて使ってみよう、使えるか試してみよう、と思いました。


公園までの道を10分ほど歩いた後、ガソリンスタンド兼コンビニエンスストアがあったため、そこでスポーツドリンクを買いました。

一度、パスワードを間違えてしまいましたが、ちゃんと思い出して支払うことができました。

良かった、この楽天カードも海外で使えるんだ、とホッとしました。

まぁ、当然っちゃあ当然なんですが、とりあえず確認したかったです。

それから気持ちよく公園を走り終わり、今度はホテルの近くのコンビニに寄りました。

ampmという、アメリカのチェーンコンビニです。

そこでも、水とスポーツドリンクを買うことができました。

良かった、楽天カードも使えるんだ、こいつもサブカードとして役に立つな、と思って、ホテルに戻ってすぐに、楽天カードをキャリーバッグにしまいました。


シャワーを浴びると、次はお腹が減ったので、今度はメインであるエポスカードを持って、これもホテルの近くにあるSubwayに行き、カードで支払いをして、夕飯を済ませました。

念のために説明しておくと、Subwayアメリカのチェーンファストフードです。

ホテルの周りはampmSubway、Burger Kingと、アメリカのチェーン店に囲まれていました。

空港に近いだけあって、海外からの滞在客が多いのかと思いました。

その戦略は当たっていて、旅疲れと時差ボケで少し風邪気味になっていた僕にとって、Subwayで野菜をたくさん食べられるのはありがたかったです。

そのおかげか、この日は、夜の9時にグッスリと眠りにつきました。


そこからフロリアーノポリスに飛び、無事に友だちのマーロンに会いました。

渋滞の中、彼は4時間ほど運転してわざわざ来てくれました。

その運転をねぎらうため、また、この日は彼の家族のマンションに泊まることになるため、ランチをエポスカードで奢ってあげました。

1人1500円ほどと、ブラジルにしては割高でしたが、ホテル代に比べたら安いものでした。

それから、マーロンはフロリアーノポリスの色んなところを見せてくれました。

ビーチが広く、また丘の隆起も面白く、色んな景色が楽しめる素敵な島でした。

こんなところ、ブラジル人の友だちがいなければ知りようがありません。

持つべきはブラジル人の友だちだと思いました。


夕飯は、マーロンの友だちと4人で一緒に食べました。

そこで、僕がいかにフロリアーノポリスを気に入ったかを語りました。

また、ブラジルそのものをどれだけ楽しんでいるかも話しました。

ただ、ブラジル人の彼らは、「いや、でもね・・・」「今、政治が破綻していて・・・」「大統領がクソみたいなやつで・・・」「経済も・・・」とネガティブになっていました。

ですが、それってなんだか、海外から称賛されるも、日本人が誰よりも自分たちを蔑んでいる日本と、結構似ていると思いました。


そこで、夕飯の会計です。

別々会計で、僕の約900円分を、これまたいつものようにエポスカードで払おうとしました。

すると、クレジットカードの機械が「ビーッ」と嫌な音を立てました。

訳の分からないポルトガル語が画面に浮かんでいます。

「ああ、なんだか、カード会社に連絡しろ、って書いてあるよ」とマーロンが伝えてくれました。

ん?

使えない?

それは謎です。

今日、ランチで使ったばかりです。

約6時間前、3000円ほどをこのカードで払ったばかりです。

また、カードの上限には程遠いはずです。

使えない理由が思いつきません。

念のため、それからもう二度、同じようにパスワードを入力して試してみましたが、同じ結果でした。

この時楽天カードは車のトランクの中だったので、わざわざ取りに行って友だちや店の人を待たせる訳にもいかず、仕方がなく現金で払いました。

財布の中の現金は残りわずかになりました。

はぁ、またあとでキャッシングしないとだな、とため息をつきました。

キャッシングだと利子を払わなくてはならないので、現金を使えば使うほど、出費が増えます。

できるだけカード払いをしたかったのですが、しょうがないです。


それから、マーロンの自宅に車で向かいました。

この時、久しぶりにスマートフォンをチェックしました。

夕飯で話している間、一切スマートフォンを開きませんでした。

そして、何通か、メールが届いていました。

楽天カードから緊急の連絡」という件名でした。

中身を見ると、「お客様がお持ちのクレジットカードが、第三者により不正利用された可能性が高いと・・・」「すでにカードの利用を一旦停止する対応を取らせていただいており・・・」と書いてあります。


あー、なるほどね。

見えたわ。

話が見えた、見えた。

今まで楽天カードを海外で使ったことがないのに、いきなりブラジルという地球の反対側で使ったから、それでこういうことになったのかな?

そして、楽天カードエポスカードもVISAだから、それでエポスカードも止まっちゃったのかな?

まあ、VISAがどういう仕組みになっているか分からないけど、そんな感じなのかもしれない。

「電話してください」って、国際電話、面倒だなあ。

それじゃあ、Skypeで電話するか・・・。

あ、ダメだ。

Skypeにクレジットを追加しなきゃダメだ。

そして、クレジットを追加するためのクレジットカードが、今使えない。

面倒だなあ・・・。

・・・。

・・・寝ようかな。

まだ日本時間の7時だし。

とりあえず、寝よう。


旅疲れもあり、車の中で2時間ほど寝て起きると、頭の中は「楽天カードから緊急の連絡」で頭がいっぱいになりました。

電話、しないと。

「緊急」って、なんぞや。

その旨を話すと、運転しているマーロンが、「俺のSkypeクレジット余っているから、使えよ」と差し出してくれました。

ありがたい。

Skypeの電話なんて、1分数円程度だろ? 気にせずに使えよ」

ありがたい。

この心の広さは、マーロンからだけでなく、色んなブラジル人から感じていました。

持つべきは、ブラジル人の友だちです。

ブラジル、大好きです。


メールに載っていた電話番号にかけると、割とすぐにあちらが電話に出てくれました。

若い女性です。

この時、現地で夜の9時ごろ。

日本時間だと翌朝の9時なので、スタッフも十分いたのかもしれません。

緊急連絡のメールを受け取った旨を伝え、生年月日を答えて本人確認を済ませると、あちらが少し真剣そうな声を出しました。

「お客様、現在どちらの国に」

「ブラジルですね」

「それでは、現在、カードをお持ちでしょうか?」

え?

何をそんな真剣に、そんなことを聞いているのか、よく分かりませんでした。

「いや、まあ、はい」

「本当ですか? 手元にございますか?」

あまりに真剣に疑ってくるので、僕も本当に持っているのか、不安になってきました。

「えっとですね、実を言うと、トランクの中に財布があって、その中にほぼ間違いなくあるはずなんですが、今高速道路で移動中で、ちょっと手元には無いですね」

「そうですか。それでは、いつ頃確認が取れますか?」

「えっと、少々お待ち下さい」

グイグイ来るな、と突っ込みたい気持ちを抑えながら、「着くの何時頃?」と、運転席の彼に聞いてみました。

「んー、2時間かな」

「オブリガード(ポルトガル語でありがとう)」

僕は電話に戻りました。

「すいません、2時間後にトランクの中身を確認できます」

「わかりました。それでは2時間後に電話を差し上げてもよろしいでしょうか?」

「えっと・・・いえ、ちょっと友人の電話を使っているので、こちらから差し上げる形でもよろしいでしょうか?」

「承知いたしました。それでは2時間後、お電話をお待ちしております」


おいおいおい。

どういうこった。

一体何をそんなに焦っているのやら。

そこまで焦られると、こっちも焦ってくる。

嘘でしょ、もしかして、盗まれた?

カード、財布にないの?

例の千葉市的な街でランニングをして、キャリーバッグに入れて、それからそのままだと思っていたけど、そこに無いの?

盗まれた?

いつ、誰が、どうやって?


だんだん尿意がこみ上げてきたのもあり、僕の心臓がバクバク音を立てるようになりました。

これが尿意によるものなのか、カードのことによるものなのか、よく分からりませんでした。

やがて、予定どおり、2時間後に車はマンションに着きました。

急いでトランクを開けて、せっせとキャリーバッグをマーロンのマンションに持ち運びました。

友だちは、運転疲れもあるのか、それともこれがブラジル人のリズムなのか、「何もそんなに急がなくても」と言っていました。

部屋に入り、その綺麗さと、僕のために用意してくれたベッドルームに感動する暇もなく、トイレに駆け込み、用を済ませ、そしてキャリーバッグを開けて、財布を見つけ、開きました。

ある!

楽天カード

あるじゃないか!

そりゃそうだろ!

あるに決まっているわ!


僕は、再びマーロンのスマートフォンを使って、楽天カードに電話をかけました。

今回電話に出たのは、30−40代の男性でした。

まずは生年月日や携帯電話番号を伝えて、本人確認をしました。

それが終わると、「先ほど電話をして、カードが手元にあるかどうか確認して、折り返したところなのですが」と早口になりながらも伝えました。

「・・・分かりました。まずお客様、現在はどこに・・・」

「ブラジルですね」

「そうですか・・・。実はですね、お客様。今日の日本時間午前1時ごろ、アメリカで現金が下そうとした形跡があるんですよ」

「へ? アメリカ? ですか?」

「5万円ほど」

「へ?」

僕は戸惑ってしまった。

アメリカ?

なぜここでアメリカ合衆国が出てくる?

「ちなみに昨日、ブラジルのコンビニエンスストアで二回数百円ほどの支払いがありますが、こちらは、お客様のご利用ということで合っていますでしょうか」

「そうです、私ですね」

「それでは、今日の日本時間午前1時ごろ、お客様はどこに」

「ブラジルですね」

「そうですよね。物理的に、それまでにアメリカに飛ぶのは不可能ですよね」

「はい」

「お客様、これはですね、何者かにクレジットカードの情報が盗まれてしまっていますね」

「え・・・」

「ただこちら、こちらのシステムによって異常を確認して、カードを事前に使えなくしました。なので、現金は引き出されておりません」

男性がドヤッとした感じで言ってくるのが気になりましたが、それどころではありませんでした。

「そうですか・・・。ちなみに、このカードをこれから使うことはもう・・・」

「お客様、ここで再び使えるようにしてしまうと、再び引き出されてしまうので、カードの利用を完全に止めさせていただく形になります」

「そうですよね・・・」


僕は礼を言って、電話を終えました。

そうか、アメリカで不正利用・・・。

謎なのは、これが楽天カードで起きているということです。

僕が先ほど使えなくなったのは、エポスカードです。

同じVISAだから、連動して、エポスカードも使えなくなるものなのか?

そんなふうに考えながら、ふと、自分のスマートフォンを開きました。

すると、ショートメール、SMSが届いていました。

「madajima様 エポスカードです。カードのご利用確認で連絡がございます。こちらの電話番号までご連絡をお願いいたします」

うわ・・・。

出たよ・・・。

こええよ・・・。


この間に、マーロンのスマートフォンにロックがかかったので、すぐに電話はできませんでした。

マーロンがシャワーを浴び終えて、バスルームから出てきました。

もう深夜の0時。

ずいぶんと眠そうな、疲れた顔をしています。

「ごめん、もう一枚のカード会社にも電話をしなきゃだから、その・・・」

「分かった。パスワードは1310だから、好きなだけ使ってくれ。大丈夫か?」と言ってくれました。

そして、マーロンは奥さんと赤ちゃんが寝ているベッドルームに入りました。

緊急事態とはいえ、僕を信じて、スマートフォンのパスワードを教えてくれたのは嬉しかったです。


エポスカードが送ってきた電話番号は、Skypeから掛けられない0120のフリーダイアルだったため、03から始まるエポスカードのカスタマーサポートの番号を調べ、電話をかけました。

5分ほど待つと、女性が電話に出ました。

いつものように生年月日や住所で本人確認をし、SMSをもらった旨を伝えると、セキュリティセンター的なところに電話が転送されました。

低い声の男性でした。

真剣そうに、深刻そうに話すため、その低い声がさらに低く感じられました。

「お客様、現在どこの国に」

「ブラジルです」

「そうですか・・・実はですね、数時間前に、アメリカで現金が下された形跡がありまして・・・」

「ああ!」

僕は、幽霊でも見たかのような反応をしてしまいました。

アメリカ!

また出たよ、アメリカ!

もう嫌だよ、合衆国!

「これ、完全にクレジットカードの情報が盗まれてしまっているんですよ」

「じゃあ、これからこのカードを使うことはもう・・・」

「使えるようにしてしまうと、再び現金を下ろされる可能性があるので、それはできないですね」

じゃあどうすれば・・・とつぶやく寸前になりました。

現金を使わないようにしてきたので、手元に現金はほぼありません。

これから、滞在するホテルやホステルにお金を支払う方法がありません。

マーロンに借りるのか・・・。

でもかなりの額になる・・・。

これ以上お世話になるのは・・・。

じゃあ野宿か・・・。

いや、もはや日本に帰るか・・・。

僕は、押し寄せる不安の波をうまくかき分けながら、なんとか文を組み立てました。

「実は、私が持ってきたもう一つのクレジットカードにも同じようなことが起きて、手元に使えるカードがもう無くてですね・・・」

「そうですか。それでしたら、VISAの方で緊急カードを手配することができます」

き、緊急かーど?

 

続きます。

 


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例の千葉市的なホテル付近のサブウェイとampm

 


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フロリアーノポリスのとあるビーチ