madajimaとの会話

たまたまここを訪れてくれた方を一笑い吹かせるために、赤の他人との「どうでもいい会話」や自分の「どうでもいい思考」を載せています。

つまらない

「madajimaはつまらないから、二人で帰りたくない」

そう言ったのは、近所に住むA君だった。

中学校からの帰り道が同じで、しかも同じ部活だったから、当時の僕は、A君と一緒に帰るのが必然だと思っていた。

彼とは家族ぐるみで仲が良かったし、小学校の時も一緒に遊ぶこともあった。

だから、「つまらない」と言われたのは、衝撃でしかなかった。

 

「つまらない」

思春期の少年は、時に残酷なことを言うものだ。

そして、思春期の少年の心は、なかなか脆い。

家に帰った僕は、打ちひしがれたように、畳の上に寝転がり、時計をただ眺めていた。

変な話だが、この時、時計が6時50分を指していたのも覚えている。

 

「よし、面白くなろう」

思春期の少年は、変なことを考えるものだ。

そして、やると決めたらとことんやる。

と、いうことで、僕はバラエティ番組をせっせと見るようになった。

それも、「どうしてここで笑いが生まれたか」とか、「なるほど、こういう時はこういう切り返しをすればいいのか」とか、研究するような視線で、だ。

 

この時、参考にしていたのはナインティナイン矢部浩之のツッコミだ。

なぜかと言うと、A君と同じ部活の同級生の中に、ボケ要員はたくさんいたからだ。

まるで、矢部のツッコミ無しでは破綻していたであろう、当時のめちゃイケみたいなものである。

 

偶然だが、岡村隆史に似ている奴もいた。

そして、必然的に、そいつにやたらとツッコミを褒められるようになり、一緒に帰るようになった。

彼はもともとみんなから好かれていたため、帰るときは大きな輪がいつも出来ていた。

帰宅するときはいつも笑いが止まらなくて、それこそめちゃイケのようだった。

もちろん、その中にはA君もいた。

みんなと帰宅するのが楽しくて、いつも笑いが止まらなかった。

 

それから、約10年。

時を経るごとに、僕は、人を笑わせるのが大好きになっていった。

「笑い」というのは、僕の人生の大事な部分になっている。

僕が、常に変なことをしようとしているのも、常に、面白いと思える行動をとっているのも、結局は、あとで友達に話して、ブログに書いて、笑ってもらうためである。

そして、ありがたいことに、現在の、その「あとで話す友達」の一人が、A君である。

すっかり大人になった彼は、面白いことを起こそうとしている僕、そしてこのブログを、いつも応援してくれている。

 

とはいえ、A君は、その全てのきっかけが、彼の放った「つまらない」であったことは、決して覚えていないだろう。

10年も経てば、多くのことは覚えていない。

 

いや、でも、俺は覚えているよ。

A君、全ては君からなんだよ。

あれ、言われたのショックだったんだからね。

でも、あのおかげで、今があると思っているわ、マジな話。

いろんな人たちが、俺のことを面白いって思ってくれる。

いろんな人たちが、僕に笑顔を見せてくれる。

全部、大元を辿れば、君のおかげということになるんだから。

これから先、感謝をしてもし切れないだろう。

 

 

そんなことを思ったのは、先日、A君の結婚式に出席させてもらったからだ。

初めて会った奥さんは、A君にはもったいないくらいかわいい子だった。

また、僕も久々に同級生に会ったりして、楽しいひと時を過ごしていた。

 

そこで、A君のスピーチの時間となった。

基本的に、僕が、結婚式とか披露宴で一番楽しみにしているのは、スピーチである。

やはり、ここが一番感動するところであり、笑えるところである。

新郎なんて、式の準備とかは新婦に任せっきりだろうから、スピーチの台本を、特に入念に準備しているはずである。

 

・・・。

・・・・・・。

・・・・・・・・・。

くそつまらなかったわ。

当たり障り、なさすぎ。

守りにいきすぎ。

もうちょっと、話を工夫できなかったのかな。

笑いを、入れられなかったのかな。

こういう人と、学校の帰り道が一緒だったら、きついよね、正直。

俺だったら「つまらないから一緒に帰りたくない」って言っちゃうわ、多分。

 

10年も経って、お互い、すっかり変わってしまったものだな。

立場が、逆になってしまうなんてね。

がっかりしたわ。

 

ほら、あれだよ、「つまらない」って奥さんにも言われないようにさ、バラエティ番組をたくさん見るといいよ。

「お父さんつまらないから、一緒にパンツを洗濯機に入れないで」って将来言われないようにさ、めちゃイケで、矢部浩之のツッコミを勉強するといいと思うよ。

あ、めちゃイケ終わったんだっけ。

ざんねーん。

 

結婚式から、数日が経った。

僕は、A君に電話をし、上記のことをそっくりそのまま伝えた。

思いっきり、嫌味を込めて。

しかし、A君は、10年前の僕とは違って、ショックで打ちひしがれてはおらず、笑っていた。

代わりに、こんなことを言ってきた。

「お前の葬式のスピーチは面白くしてやるよ」

 

そうだよ、それでいいんだよ・・・。

 

 

と、いうことで、私madajimaは常に面白くありたいと思っているし、僕の文章も、どんどん面白くしていきたいと思っています。

そのやる気のエサが、見てもらっている人の数だったり、フィードバックだったりします。

もっと、多くの人に笑ってもらいたい、感謝されたい・・・。

 

そのプロセスの一つとして、noteというSNSに投稿を始めます。

ひとまずは、バンダナの子シリーズを再掲してから、様子を見て、もしそちらの方が良さそうなら、このブログを閉じ、noteに全て移行しようと思っています。

このシリーズを再掲する時にちょこちょこ書き直しているので、久々にまた読みたいなあーって思ったら、読んでみてください。

URLは↓です。

note.mu

 

そして、5日後から、このブログで最後になるかもしれない短いシリーズを載せていきます。

最後になるには決して相応しくないシリーズですが、いつも通りクスッとしてもらえれば何よりです。

つまらない、って思ったら、嫌味を込めてコメントしてもらえたら、何よりです。