madajimaとの会話

たまたまここを訪れてくれた方を一笑い吹かせるために、赤の他人との「どうでもいい会話」や自分の「どうでもいい思考」を載せています。

国内海外組、madajima その6

その1はこちら

あらすじは↓

グループステージ最終戦、引き分け以上で突破、ということは分かっているが、「どうせ勝てるっしょ」ムード満載のマイペース軍団、マダレンジャー。

合計出場時間10分のmadajimaが足をつり、グリーンがポカをして、0-1とリードを許す展開。

果たして、このまま負けるのか?

そもそも、負けたら決勝戦に行けないのか?

負けても決勝に行けるんじゃねえの?

負けたらピンクにどういう仕打ちを受けるのか?

  

失点の時、僕は足をつりそうになったので、ベンチに下がった。

失点は、ふわふわっと上がったボールを、キャッチせずになぜか見送ったグリーンのせいでもあるが、インターセプトに失敗した僕のせいでもあったので、悔しかった。

ムムム。

守備が僕の取り柄の一つなのに。

これでは、アピール不足でロシアW杯代表メンバーに選んでもらえない。

 

ここで、パープルに代わってレッドも入った。総力戦だ。

ベンチに下がると、背後からたくさんヤジも聞こえて来た。

「あのゴールキーパー、下手くそだぞー!」

「あの金髪、足が長いだけだぞー!」

「あいつ、足元おぼつかないよー!」

これはもはや、大会どうこう、フットサルどうこうではなく、会社同士の戦争みたいなものなのかと感じた。

「あいつらが利益取っているから、俺たちに利益来ないんだよ」

「ちょっと腹立つから、戦ってこようぜ」

 

それが、サッカーに代替されているだけだ。

このヘッドハンターズカップの日だけは、日頃のイライラをぶつける。

この日だけは、言いたいことを相手に言いまくる。

 

まあ、サッカーも、元々そんな感じだったんだもんね。

イギリスで行われていたのは、街と街のボールを使った戦争だったらしい。

ルールなんてない頃は、人を殺さなきゃ何でもアリだったのだとか。

それが、「ちょっと野蛮だからやめようぜ」と言って、ルールを作り、今のスポーツゲームになったのだという。

今やサッカーは、それ無しではこの世界を語れない、そんな存在になっている。

つまり、ルール作った人たちがあって、この平和な世界があると言っても過言ではない。

ありがとうな。

 

それはともかく、試合は0-1で負けていた。

それでも、マダレンジャーはチャンスを中々作れない。

一方、サイボーグ軍団は、大きなヤジを背にどんどん追加点を狙ってくる。

 

だが、所詮は、サイボーグのいないサイボーグ軍団。

攻撃はあまり機能せず、勢いだけである。

 

そこで、裏が空いた。

レッドがフリーでボールを持つと、ブルーが前に走り出した。

ベンチのみんなが「ブルーに!」「パスだああ!」と叫び出す。

ドリブルをしたそうなレッドだったが、ブルーにスルーパスを出した。

 

どフリーのブルーが、パスを受け取った。

猛然と追いかけてくるディフェンダーを気にも留めず、ブルーは冷静にゴールの下隅にボールを叩き込んだ。

 

うおおおお!

轟く歓声。

黙るヤジ。

 

だが、ブルーは喜ぶ素振りすら見せない。

レッドとハイタッチしただけだった。

 

そして、試合は終わった。

1-1の引き分け。

文句なしの、決勝進出である。

 

試合終了後、僕はすぐにブルーの所に駆け寄った。

「よっしゃあ! ナイスゴール!」

「お、ようmadajima」

ブルーは笑顔すら見せない。

職場の廊下ですれ違う時と同じテンションである。

が、気にせず僕はハイテンションだった。

「あれ、マジで冷静だったな」

「若干まごついたけどね、得意なコースだったから」

 

良いわあ〜。

レンジャーもので一番好きなの、ブルーだわあ〜。

クールビューティ、良いわあ〜。 

 

ピッチを出ると、同僚たちに迎えられた。

「あのディフェンダーをかわしたところ、うまかったね!」

「すごい! 決勝じゃん! 優勝するしかないね!」

「あれ? 試合出てた?」

そんな感じで次々と言葉をかけられた。

 

水分補給をし、ストレッチをしていると、ピンクがやってきた。

「次、絶対勝ってね。私負けるの嫌いだから・・・」と言いかけたところで、僕の膝のすり傷を見つけた。

「え、これ、大丈夫?」

「あれ? こんなの、いつできたのかな。覚えてないや」

「え? 痛くない? 絆創膏買ってこようか?」

「いいよいいよ、慣れてるし」

「本当に? 大丈夫? 必要だったら言ってね」

 

やさし〜。

ピンクさんの、デレからのツンからのデレ、半端ねえ〜。

やっぱり、レンジャーものと言ったらピンクだよなあ〜。

ピンクが一番好きだわあ〜。

 

さて、決勝まで、30分空く。

だが、足をつっている自分としては、少しありがたかった。

僕は、手持ち無沙汰にしていたパープルを誘って、ジョグに行った。

 

「パープル、会社入ってどのくらいだっけ?」

「えっと、まだ三週間」

「あ、そうなんだ! 良いね、このフットサルでまた知っている人が増えるし」

「そうそう、めっちゃ良いタイミングなんだよね。あ、ちなみに、これ次はいつなの?」

「あ、これは1年に一回だよ」

「え〜、もっとやってほしいのに」

「そうだねえ。まあ、お酒持ち込めるフットサル場とか限られているし、中々難しいんだと思う」

「そっか。じゃあ、家の近くの公園とかで練習するしかないな」

「お、家の近くにサッカーできる公園があるの?」

「そうそう! 最近見つけたんだよね」

「あれ、どこらへん住んでるの?」

麻布十番に、お父さんとね」

「え? お父さん、もしかして、大使館の人とか?」

「あ、うん、よくわかったね。久々に、日本に戻ってきて」

 

すげー、リッチキッドかよ、こいつ。

よく見たら、パープルって、おぼっちゃまっぽいわ。

ま、でも、こういう色んな人たちと会えるって、良いよね。

サイボーグもいれば、ケイン・コスギもいるし、世界の広さを感じる。

ハンパねえわ。

やっぱり、俺は日本代表に呼ばれるべきだわ。

Jリーグ組じゃなくて、国際経験豊かな俺を呼ぶべきだわ。

 

さて、決勝戦の時間になった。

相手は、これまでとはレベルが少し違う、テクニシャン軍団である。

 

続きます。