madajimaとの会話

たまたまここを訪れてくれた方を一笑い吹かせるために、赤の他人との「どうでもいい会話」や自分の「どうでもいい思考」を載せています。

銀座の恋活パーティで出会ったバンダナの子 その6

その1はこちら

これまでのあらすじ↓

葬式やらインフルエンザやらの苦しい時期を乗り越え、バンダナの子への熱が上がったmadajima。

バンダナの子に「語ろうぜ(^^)/」と言われ、12月22日という、クリスマスイブにデートに誘うには絶好のタイミングで、会う事になった。

果たして、クリスマスイブに会う約束を取り付けることはできるのか?

 

2週間の間を空けて、久しぶりに会ったバンダナの子は、雰囲気がかなり変わっていた。

っていうか、目が変わっていた。

目の周りが黒くなっているなあ、と。

つけまつ毛のCMに出てくるような、あんな感じの目をしている。 

 

き、気合い入っているじゃん。

そういえば、ネイルも変わっている気がするし。

へ、へー。

な、なんでかな?

お、おれに会うから?

 

いやいや、俺は関係ないでしょ。

これは、おれがインフルエンザと戦っている間も、ちゃんと地球は回っていたからでしょ。

地球が回っていたんだから、当然だよね、こういう変化が起きるの。

高熱の俺にとっては布団が全てだったけど、かわいいバンダナの子には、化粧品ショップもネイルショップもあったからさ。

 

なんにせよ、これは、クリスマスイブに誘わなきゃ、ダメでしょ。

もう、逆に。

断られたとしても、それでもともとだったわけよ。

こんなかわいい子、そもそも割に合わない訳だしね。

 

「madajima、もう体調大丈夫?」

あ、うん、余裕、余裕。ちょっとね、人と全然喋っていないから、言葉がちゃんと出てくるか不安なだけ。

「あはは、それ、ウケるね」

 

スタートは良い。

僕たちは、有楽町駅のドーナツの店に入り、ドーナツを頬張り始めた。

 

よくわからないが、どこかあちらも、緊張している感じがした。

なんで緊張しているの?

同じく緊張している僕に、そこを考える余裕はなかった。

 

いやー、でも、インフルエンザの薬、かなり早く効いてよかったわ。すぐに熱下がったもん。

「へー、あたしインフルとか、10年以上なってないから、分からんわ」

俺も、東京来てから初めてなったからさ、気をつけてよ。 

「ふーん、そうなんだ」

でもね、インフルエンザになってよかったよ、このタイミングで。

熱がすぐ下がったから、昨日と今日はカフェに行って、「サラリーマンクンポケット」のシステム作りしてたわ。

もう時間がありまくって、平日だからカフェも空いてて、はかどる、はかどる。

 

ここで、バンダナの子は、「そう! その話!」と言いたそうな顔をした。

「あのね、本当に、ゲームのアイディアは良いと思うんだよね」

え?

まじ?

え、そう?

僕は、つい照れてしまう。

「なんかもう、madajimaはアウトプットが良いよね。読書日誌とか、madajimaの文は読んでて面白いし、あと、なんかやる気が出てくる、っていうか」

「ゲームのアイディアとか、ホントに面白いと思う」

「私も、プログラマーだから、そういうので助けられると思うし、コミュニティの中にも、協力したい人とか出てくると思う」

「ゲームがリリースされた後、私たちのコミュニティの人たちがみんなダウンロードしたら、それで数を稼げるわけじゃん?」

「新潟さんと一番最初に話した時のこと、覚えてる? 舞台のキャスティングする時、Twitterのフォロワーを基準にする、って言ってたじゃん。それって、要は影響力のある人を欲しているわけじゃん」

「madajimaは、すっごい自分から行動しているから、その影響力のある人になりつつあると思う」

 

えー、なにこれ。

なんで、こんな急に、褒められまくってんの。

インフルエンザになって、男が上がったのかな?

新「潟」のインフルエンザの力、はんぱねー。

あの身体の痛み、強烈な悪寒は、俺の男を上げるためにあったのかな。

すげえな、それ。新しい。

新しいわ。

「新」潟だけに。

 

「でさ」とバンダナの子は話を続けた。

 

「明日、23日のセミナー、来なよ。新潟さんが前に出て話したりするから、来た方が良いと思うよ」

 

へ?

僕は目が点になった。

明日? セミナー? あんの?

聞いてないんですけど。

 

「ええー!LINEで聞いたじゃん。それで、madajimaがその話スルーしたから、おかしいな、って思って」

いやいや、俺、そこまで頭おかしくなっていないから。

LINEを見てみなよ。そんなの、聞かれてないから。

 

バンダナの子がスマートフォンを持ち、必死になって、LINEの会話を探し始めた。

緊張が解けた面持ちになり、少し笑っている。

そして、その表情を見て、僕はひらめいてしまった。

というか、気づいてしまった。

彼女が今日、「語ろうぜ!(^^)/」って言ってきたのって、俺をこのセミナーに誘うため?

俺がセミナーの誘いを無視したから、説得してみようと、対面で話そうと思っただけ?

 

うーわ。

まじかよ。

別に、クリスマスとか関係ないんじゃん。

俺と語りたかったわけじゃ、そもそもないんだし。

今日の彼女の目標はただ一つ、僕にセミナーに来てもらう、それだけだったんだ。

それさえ達成すれば、あとはどうでも良いんだ。

「クリスマスイブ、会わない?」と言おうとしていたやる気が、一気に冷めてしまった。

 

「あ、本当だ。聞いてない」バンダナの子は首を傾げ、力が抜けたような表情をした。

「おっかしいなあ。madajimaを誘ったと思ったんだけど」

で、明日のセミナーっていうのは?

「明日は、チームミーティングって言って、月一回やっているやつなんだ」

へー。

「さっきも言ったけど、新潟さんが前で話すし、来た方が良いと思うよ」

ほー。

「あのゲームのこと、新潟さんに話してみなよ」

おー!

「他にも、ビジネスで成功している人たちが前で話すんだけど、面白いよ」

ふーん。

「どうする? 来る?」

 

明日、つまり23日は予定が無い。

断る理由もなかったので、行くわ、と答えた。

「おっけー!」と、バンダナの子は元気な声を出した。

いや、元気すぎだろ、笑顔になりすぎでしょ、と思った。

ここで、この「語ろうぜ(^^)/」は、セミナーに来てもらうためだけにあるのだと確信した。

 

でも、なぜ、そこまでして俺にセミナーに来て欲しいんだ?

なんかもう、気合というか、やる気がすごすぎる。

まあ、いっか、そこらへんは。

23日の明日、バンダナの子に会えるだけでも、嬉しいわ。

良いチャンスがあったら、クリスマスイブ、誘ってみよ。

 

有楽町駅に戻り、いつも通り握手をして、別れた。

だが、電車に乗ってしばらくすると、メッセージが来た。

「ごめん、聞くの忘れてたんだけど、24日の午前って、空いてる?」

 

え?

え?

 

俺のクリスマスイブの予定、聞いてきた?

が、午前中である。

デートのお誘いであるはずがない。どうせセミナーだろう。

僕はすぐに、「空いてるよー!」と返信した。

すると、「カリスマさんのセミナーがあるから、一緒に行こ!」とメッセージが来た。

か、か、カリスマさん?

「このセミナーとかを始めた、全部のトップみたいな人で、すっごく面白い人だよ」

「なんかもうオーラが違っててさ」

「絶対、madajima好きだと思うよ、カリスマさんの話」

 

へえ。

バンダナの子、12月24日の午前中、セミナー出るんだ。

午後は・・・。

午後は・・・どうすんのかな・・・。

 

あー、もう良いわ。

ここはとりあえず、誘われたセミナーには全部出よう。

セミナーに出て、バンダナの子に、会おう。

インフルエンザで外出していなかった分、この週末でたくさん人に会って、いっぱい笑おう。

んで、バンダナの子の好感度をあげよう。

 

ぶっちゃけさ、クリスマスイブとかさ、ただの1日じゃん。

12月24日だろうが、X月Y日だろうが、24時間だけ時が流れるのは、変わらないんだよな。

そこにこだわるの、やめようぜ。

12月24日ってさ、1年で12番目の月の、24番目の日なだけだし。

 

僕は多少スッキリした感じで、翌日を迎えた。

 

続きます。