madajimaとの会話

たまたまここを訪れてくれた方を一笑い吹かせるために、赤の他人との「どうでもいい会話」や自分の「どうでもいい思考」を載せています。

銀座の恋活パーティで出会ったバンダナの子 その4

その1はこちら

面倒な人はあらすじ↓

バンダナの子に誘われ、一緒にコミュニケーション塾に参加したmadajima。

いやー、勉強になるなあ。

いやー、榮倉の子かわいいわあ。

いやー、バンダナの子。。。えー。。。ムムム。。。

コミュニケーション塾の後、バンダナの子とその仲間たちと、ファミレスにて夕飯を食べることになった。

だが、バンダナの子と時間を過ごせるよりも、榮倉の子と一緒ではないことを残念に思うのであった。

 

 

「このフニャチン!」

ファミレスに向かって歩いている時、バンダナの子が、ムネリンに対してこんな言葉を連発していた。

この時だけではない。コミュニケーション塾の休憩時間などでも、悪いノリの集団が飲み会でしか発しないような、相当下劣な下ネタを、バンダナの子が連呼するところがあった。

 

あれ、こんな子だったっけ?

まあ、胸のカップ数を聞かれて、自然に答えるということは、もともとこんな感じで、自分がたまたま、本当の姿を見ることがなかったからなのだろう。

 

ムネリンと二人で歩いていたバンダナの子が、僕に振り返った。

「madajimaも、私の下ネタを受ける日は近いな」

 

いや、俺そういうの、許さないから。

 

僕は、真面目な顔をあえて保ったまま言った。

 

「え?」とバンダナの子が少し驚く。

急に緊張の糸がピンと張ったのに気づいたからか、周りの女子も耳を傾けてきた。

 

そうやって、低俗な笑いばかり狙っていると、低俗な人しか寄ってこないよ。

ムネリンもムネリンで、愛想笑いしてないで、「はあ? ふざけんなよ」って言い返した方がいいよ。

 

「ふざけんなよ」とムネリンがバンダナの子に向かって言い、周りが笑うので、空気が多少柔らかくなる。

僕の口調は無意識に少し強くなったため、ムネリンに助けられた。

 

「でもさ」とバンダナの子は口を開く。

「経営者の人が、『女の子でも下ネタに笑ってくれる人は貴重』って言いよったから」

 

いやいや、下ネタに笑ってあげるのと、自分から言うのでは全然違うでしょ。

 

僕がそう言い返すと、周りの女子が「お〜」と言い、バンダナの子は言い返さなくなった。

 

って言うか、経営者が言うことをそんなに鵜呑みしなきゃいけないのかよ。

経営者の言ったことなら全部正しいって、どんな神様だよ。

そして、この世にどんだけ神様いるんだよ。

そこまで言おうとしたが、不必要にイラっとしている自分に気づいたので、やめた。

 

「バンダナの子は、もともとそういうの嫌いだったんだけどね」と、バンダナの子と仲の良い子が、フォローするように言った。

「このコミュニティにいるうちに染まっていったよね」

 

会いたかったー。

染まっちゃう前のバンダナの子に、会いたかったー。

でも、このコミュニティにいたから、僕はバンダナの子に会って、そして惹かれたわけだから、それも違うのかな。

 

12月中旬の寒空の中、6人が座れるファミレスを探すのに苦労したが、なんとか見つけることができて、中に入った。

料理が届き、食べ始めると、話題は来年の目標になった。

6人が順番に言っていく。

 

ムネリンの番になった。

「俺は、保健所で、飼い主が見つからずに殺されている犬とか猫を、救ってあげるようなシステムを、今年こそ作りたい」

「犬と猫、めっちゃ好きだからさ」

「少なくとも、その足がかりを。今は全然できていないから」

バンダナの子が口を挟んだ。

「ムネリン、普段はふざけているのに、目標はしっかりしているんよな」

「そうだね、いつもはふざけているけど」と他の人も口を挟む。

「ふざけてなんか、いないやーい」とムネリンが変顔で言うので、笑ってしまう。

 

だが、本当に、ムネリンがそのような真面目なことを考えているとは知らなかったので、やっぱムネリンはいい奴なんだな、と、僕は再確認するような気持ちだった。

もし、僕の勘通りに、ムネリンがバンダナの子の元カレだったとしても、すごく納得するような、むしろホッとするような感じになる。

 

「じゃあ次は、madajimaだね」

僕の番が回ってきた。

 

俺はね、2018年のうちに、一本ゲームを作りたいな、って思ってる。

なんと言うか、簡単に言うと、本をゲームにしたくて。

人がどんどん本を読まなくなっている中、自分が今までに読んできたビジネス書とか、自己啓発書とかを、面白おかしくゲームにしてまとめる、みたいな。

で、エンディングは一人一人違う、みたいな。

一人一人、楽しみながら笑いながら、いつの間にかそこから色々学んでいる、的なね。

いずれ、そういうのを作りたいなあ、って思ってて。

まあ、いきなりそんなのは難しいから、2018年は、その一歩として、「サラリーマンクンポケット」っていう、20代前半のサラリーマンを主人公にしたゲームを作りたい、って思っている。

パワプロクンポケットって知ってる?

どんな野球の練習をするか、どういう風に能力を伸ばすか、どんな彼女を作るかで野球選手を作るシミュレーションゲームなんだけど、そのサラリーマン版みたいな感じ。

まずは最初だから、ずっとシンプルなやつから作るけど。

 

「ふーん」

「へー」

「よくわかんないけど、なんかすごいね」

 

パワプロクンポケット」という単語を出して、誰からも反応がなかったので、僕が言っていることを想像しにくいんだろうな、この反応はしょうがないな、と思っていた。

なので、言う事を変えてみた。

 

いやー、このアイディアはね、バンダナの子に誘われて参加した、読書会とか、セミナーとかで、人の話を聴きながら思いついたんだよね。

みんな一生懸命に読んでいて、聞いていて、でも、世の中にはそういうのを避けている人がめちゃくちゃたくさんいるわけでしょ?

そういう圧倒的多数の人たちにも、気軽に面白おかしく楽しんで、学んでもらえるような、そんな感じのものを作りたくて。

 

「おお、じゃあ、バンダナの子のおかげじゃん」とムネリンがバンダナの子の方を見る。

まあ、そうだね。

僕もそう言って、バンダナの子の方を見る。

すると、バンダナの子は、ものすごく嬉しそうな笑顔をしていて、そしてそれを隠すように下を向いていた。

かわいいじゃん。

いっつも、その顔で話してよ。

もっとその笑顔が見たいんだけど。

 

と、言う事で、僕の番が終わり、最後に、バンダナの子の番になった。

 

「私の目標は、年収600万かな」

「今、本業のプログラマーの仕事が400万だから、それと、他の事業のを含めて、600万行くようにする」

「私は、新潟さんを信頼しとるからな。新潟さんの言った通りにやれば、絶対にいけると思う」

 

堂々と話すその姿は、僕がバンダナの子と初めて話した時と似ていた。

僕は、質問してみた。

今は、その「他の事業」の収入はどんくらいなの?

すると、バンダナの子は、さっきの威勢はどこへやら、隣にいる僕とは視線を合わせず、「ほとんどない」と細い声で言った。

あ、そう。

なんでそんな急にトーンが落ちるの?

新潟さんに言われてやっている事なら、自信持って「ほとんどないけど、200万行く自信がある」みたいな事を言うのかと。

具体的に何をやっているのか聞きたかったが、ものすごく聞きづらくなった。

 

「600万円って、専業主婦の奥さんと子ども一人を養っていける年収だっけ?」と誰かが言った。

それに対し、ああだ、こうだ、と、話が繋がっていくが、皆あまり歯切れが良くない。

特にムネリンは、一切口を開かなかった。

いつもなら、どんな話題でもふざけるのに、ずっと下を向いている。

 

やがて、誰も喋らなくなり、そろそろ、ということで、お会計になった。

バンダナの子がお金を集め、レジで支払っている時、「バンダナの子、アツかったね」と、一緒にいた女の人に言われた。

そうだねえ。一年で200万収入増やす、って言うなんてね。

 

僕は、心の底から、バンダナの子はすげえなあ、と思っていた。

こんなに、誰もあんまり喋りたくない年収のことを、堂々と話している。

あのムネリンの口すら閉じさせるとか、ハンパではない。

 

自分の年収は、600万には全然届いていない。

じゃあ、俺も、胸を張ってバンダナの子と肩を並べられるように、頑張ろうかな。

どんどん稼ごうかな。

本業の年収アップと、副業での収入をゲットを狙おうかな。

うおおお! やったるかな!!

「サラリーマンクンポケット」を大ヒットさせるかな!!

それから脱サラして、「脱サラくんポケット」も作るかな!!

全ては、バンダナの子が自慢できるような男になるためだ!!

 

いや、それはどうだろう。

600万はきついよ。。。

全然イメージできないよ。。。

そもそも、バンダナの子よりも年収で上にいないとダメなのかなあ。。。

 

「この子が好きだから、〇〇頑張る」で、僕は成長してきた。

今回の場合は、「バンダナの子が好きだから、2018年に年収600万を得る」になるのかなあ。

 

でも、それってどうなの?

 

自分のこれまでの生き方は、「世のため人のために技術を磨けば、お金はついてくる」「地位や報酬は、努力の副産物」「自分が学んでて楽しいものを学び続ければ、楽しく成長できる」だった。

それが、「お金ゲットだぜ!」「お金欲しいから頑張る!」「そのためには、楽しくないこともやる!」は、なんだかよくわからない。

 

が、経営者になるって、そう言うことなのかな。

バンダナの子は、あくまで経営者になりたい。起業をしたい。

そうすると、「今の売り上げはこれこれ、目標の売り上げはそれそれ」と数字を設定する必要が出てくる。

それが、経営者の仕事だ。

自分の社員に給料を払えるように、そういったことをしっかりやらなくてはならない。

 

そして、話をしている限り、僕も経営者になることを期待されている。

 

それは、自分も、「経営者なりてえわ」的なことを言っているのもある。

だが、「経営者madajima」ってどうなんだろう、って思い始めてきた。

それって、俺に合ってるのかな、と。

 

っていうか、そもそも、よくこんな子を好きになったな、自分。

ハードル、めっちゃ高いし。

全然リラックスさせてくれないし。

相当、やる気を高いまま保つ必要があるわ、これ。

 

でも、せっかくなんだから、もらったやる気を使って、ゲームを作ろう。

とりあえずお金はよくわからん。年収も脇に置いておこう。

600万行かなくたって、別にいいじゃないか。

女より男の方が年収多くないと、なんて法律無いし。

 

だから、まずは良いゲームを作ることに集中しよう。

バンダナの子が下ネタを言うのは嫌だけど、それだけでバンダナの子を嫌いになるのは、ちげえってことよ。

お金を目標にするのは、なんとなく価値観が違うけど、そのくらいの差異は、じっくり煮詰めていこう、ってことよ。

そういうネガティブなところを見るより、「バンダナの子からやる気をもらえている」という、ポジティブなとこを見ようぜ。

 

だけど、榮倉の子に会いたいわ。

リラックス、したいわ。

バンダナの子はイケイケで、押せ押せで、そこからやる気をもらいまくりなんだけど、たまには、リラックスしたいわ。

女の子には、リラックスを求めたくなるわ。

榮倉の子、ご飯に誘おうかな。

 

続きます。