madajimaとの会話

たまたまここを訪れてくれた方を一笑い吹かせるために、赤の他人との「どうでもいい会話」や自分の「どうでもいい思考」を載せています。

銀座の恋活パーティに行ってきた その8

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面倒な人はあらすじ↓

銀座の恋活パーティには150人もの大人数が集まり、そのおかげでバンダナの子という素晴らしい女性を見つけられたのだが、そのバンダナの子に誘われた、250人参加のキャンプには行こうかは迷っている、madajima。

なぜなら、大人数が嫌いだから。

ちなみに、「150人は大人数ではなく、250人は大人数である」ということを言いたいわけではない。恋活パーティなら目的がハッキリしていて良いが、キャンプはようわからんので嫌だ、という話である。

そんなキャンプも、知り合いが多くなれば行きなくなるのかも、楽しいかも、ということで、まずは「キャンプ前夜会」なるものに参加し、それから決めることにした。

madajimaの決断や、いかに。

 

仕事帰り、僕たちは東京駅で待ち合わせた。

雨が降った後で、空気が澄んでいる。

また、バンダナの子とは、電話はしたものの、新潟さんと会って以来、10日ほど会っていなかったので、ちょっとドキドキしていた。

 

丸の内口の駅前広場で会うと、少し感慨深さすらあった。

やっぱり、会うと嬉しい。

やっぱり、かわいい。

また、電話で、ネットワークビジネスをやっていないかハッキリ聞いたおかげで、本音をぶつけたおかげで、僕は、互いの距離が縮まった気がしていた。

言い方がよくわからないが、とにかく、なんだか二人で並んで歩くのが、こそばゆかった。

 

「キャンプ前夜会」開催場所の新丸の内ビルに向かった。

7階までエレベーターで行けば良いものを、なぜかエスカレーターをひたすら上っていった。

店を見ながら、バンダナの子が「もう、クリスマス商戦が始まっているね。クリスマスまであと2ヶ月くらいあるのに」

そうか、もう、クリスマスなのか、としみじみ思う。

恋人の季節か、と言おうか迷ったが、やめた。

 

すでに着いていたのはキャンプ前夜会の開催者だけで、その人がいたのは、おしゃれなレストランが並ぶフロアの、通路だった。

レストランで頼み、テイクアウトで持って行くシステムのようだ。

 

僕たちは、食べ物と飲み物を頼むため、二人でレストランのレジカウンターの列に並んだ。

祝日前であるためか、仕事帰りのおしゃれなカップル、あるいはおしゃれなカップルになるかもしれない男女二人が、数多くいた。

確かにここは、照明が暗めで、夜景が綺麗に見え、これ以上の演出は望めないような、素敵な場所だ。

バンダナの子もそれを意識したのか、若干恥ずかしそう、というかで、目を合わせようとしなく、珍しく口数も少なかった。

カップルに見られたくないのかな、と一瞬ネガティブになりそうだったが、なんとなく、それは違う気がした。だったら、もっとイライラした感じで、ぶっきらぼうにするだろう、と。

 

そんな面倒くさいことをぐちゃぐちゃ考えず、僕たちがカップルになり、ここに戻って来ることはあるのかな。

僕が、明日のキャンプに行けば、カップルになる可能性は高くなるのだろうか。

明日のキャンプに行かなければ、カップルになる可能性は低くなるのだろうか。

会話がない時は、そんなことを考えてしまい、緊張して、僕の口数も少なくなった。

 

飲み物と食べ物を取って来ると、僕たちがいる通路のテーブルに人が集まり始めていた。若い人たちばかりである。

軽く自己紹介をし合いながら、「明日のキャンプ、行くんですか?」と聞かれた。

バンダナの子がすかさず、「まだ決めてないんだよー! 今日のキャンプ前夜会で決めるんだって!」と言う。

うわ、なにそれ、すげえ困る。

それでキャンプに行かないことにしたら、『お前らとキャンプとか、つまらなそうだから行くのやめたわ』ってことになるじゃん。

「大人数が苦手なんだって!」とも言うので、さらに困る。他の人たちも反応に困っている。

それから、参加者の人たちが気を使って話しかけてくれたり、昨年のキャンプの写真を見せてきたりするのが、逆にツラかった。

 

 

その一方、バンダナの子と、その女友達の会話を聞くと、色々と参考になった。

 

「そういえば、バンダナの子、髪めちゃくちゃ短くしたねー。失恋?」

「それ、めっちゃ言われるんだけどね、全然ないよ、そういうの」

「えー、かわいいのに、もったいないね」

「もー、華の20代前半も、もうすぐで終わりだよー」

「男性陣、聞きましたかー? 放っておいていいんですかー? こんなかわいい子を」

 

^^;;

 

「バンダナの子のタイプはどんな人? 新潟さんみたいな?」

「新潟さんは、もう雲の上の存在っていうか、なんかすごすぎて、そういう感じじゃないかな」

「でも、バンダナの子的に、一番かっこいいのが新潟さんなんでしょ?」

「見た目だけで『あ、かっこいい』って思ったのは、新潟さんくらいかも。他の人は、内面を見て、素敵だな、って思ったりするけど」

 

^^;;

 

どちらの会話も、話した後に僕の方をほんのちらっと見て、恥ずかしそうに笑みを浮かべていたのが印象的だった。

僕も、表情を悟られたくないため、笑顔を作って、気まずそうに下を向いていた。

 

ただ、こういった会話の中で、僕の中でハッキリしたことがいくつかある。

バンダナの子が銀座の恋活パーティにいたのは、ネットワークビジネスとかそういう目的ではなく、恋活目的だった、ということ。

バンダナの子は、パーティでこそ、僕の外見にさほど興味を持たなかったが、会って話したり、僕の読書日誌を読んだりして、内面知るうちに「いい人」くらいに昇格していること。

新潟さんのように雲の上にいない僕は、一応彼氏候補に入っていること。

 

ホッとした。

やっぱり、共通の友人ってのは大事だね。こういう会話を聞けるからね。

間接的に、色々知れるからね。

こういう、共通の友人を作るためにも、キャンプ会には行った方が良いんだろうね。

 

そろそろみんな会話がなくなり、お開きかなー、くらいのタイミングで、初参加の人たちが順々に「明日キャンプに行く?」と聞かれていた。

皆、「行きます」と威勢よく首を縦に振っていた。

そして、僕の番である。

「madajima君は、明日キャンプに行くの?」と、隣の男性が聞いてきた。

 

あはは、楽しんでください。

僕は、迷わずそう即答した。

「え、何その、遠回しな」とバンダナの子が笑って突っ込む一方、聞いてきたその人の笑顔が消え、表情がサーッとなるのがわかった。

『え? 楽しんでるっぽかったけど違ったの?』とでも言いたそうだった。

『大人数が苦手だから、精一杯気を使ってあげたのに、なんなの?』という怒りもちらっとだけ見えた。

そういったセリフが言いたいのを堪えながら、「え、なんで?」と聞いてくれた。

 

いやー、せっかくバンダナの子に誘ってもらって悪いんですけど、今日、かなりつまらなかったですわ。

大人数がどうとか、っていうより、こういうね、気を使われた内容のないような会話は、かったるいんですわ。

共通の趣味とか持っている訳でもない、たまたま初めて会ったランダムの人との会話とか、疲れるじゃないですか。

やんわりと話すしかないじゃないですか。

だから、話続かないし。

そういう、知らない人とキャンプファイヤーとか、線香花火とか、飲み食いとか、楽しいと思いますか?

いや、楽しくないですよ。

少なくとも、僕にとっては、ですが。

 

とは、もちろん言わなかった。

そう言いたいのをこらえ、いやー、すいません、と言って、愛想笑いをした。

隣の男性は、ショックと怒りが混ざったような表情をして、下を向いた。

 

キャンプ前夜会は、誰のせいかわからないが、いや、きっと僕のせいなのだが、微妙な空気の中終了し、帰り道、僕とバンダナの子で駅に向かった。

「なんでキャンプ行かないん?」と聞いてきた。

んー、よくわかんね。とりあえず、絶対に行きたくないのは確か。

 

バンダナの子は、最後まで、キャンプに行くよう僕にプレッシャーをかけていたが、さすがに諦めたようだった。

だが、ショックや怒りはあまり無いようで、のんびりとしている感じすらある。

 

「あーあ、そっかあ。せっかくこのキャンプで紹介したい人、いっぱいいたんだけどな」

まあ、一気には会いたくないけど、少しずつ、会ってみたいなあ、的なね。

「こういう飲み会とかじゃなかったら、どういうのに誘ったらいい?」

どういうのがあるの?

「来週の火曜日は、経済塾があるよ。新潟さんの師匠の、『新潟の師匠』さん」

ああ、『新潟の師匠』さんって、この前新潟さんと話した時にちょっと出てきた人? 経済塾なんてやってんの?

「絶対面白いと思うよ。あと、あたし主催の読書会」

なるほどねー。読書日誌を、集まって話し合うバージョンね。それは、何人くらい?

「今日よりも少ないよ。多くて8人とか? ほんの3人だけとかもあるし」

ほほー、なるほどね。じゃあ、それに行こうかな。

「オッケー! その前に、ちゃんと読書日誌再開してね。急に止まっちゃってるから」

せやねー。ネットワークビジネスを疑って、全然書けなくなっちゃったからね。

「ちょっと、新潟さんに謝った方がいいよ」

それはいやだ!

 

そう言って、最後はお互い笑顔で別れた。 

が、僕は電車に乗った後、この、キャンプに行かないという自分の決断について考えていた。

 

ワイワイ騒ぐのが大好きなバンダナの子のために、行くべきだったんじゃないか。

いくら自分が行きたくないからとはいえ、好きな子の為には行くべきだったんじゃないか。

 

いや、待てよ。

俺は今、バンダナの子が好きなのか?

好きだったら、いくら愛想笑いが嫌いでも、キャンプ行くんじゃね?

ちなみに、付き合ったとしても、結局、わけわからん人たちと、あはは、えへへ、と愛想よく笑い続けなきゃいけないのか?

それを、自分は耐えられるのか?

 

知らね。

ってか、今気にすることでもないのか。

でも、気になっちゃうわ、考えちゃうわ。。。

 

心の中でそんな押し問答を繰り返しながら、あっという間に週末が過ぎた。

バンダナの子は好きだが、「愛想笑いコミュニティ」は嫌い。

なんとかならんものか。

僕は迷いを持ったまま、火曜日の経済塾と、水曜日の読書会に足を運んだ。

 

続きます。