madajimaとの会話

たまたまここを訪れてくれた方を一笑い吹かせるために、赤の他人との「どうでもいい会話」や自分の「どうでもいい思考」を載せています。

銀座の恋活パーティに行ってきた その5

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面倒な人はあらすじ↓

madajimaは、一つの事しか集中してすることができない。

例えば、財布探しをしている時に、女性探しをすることができない。

同様に、キャリアの道探しをしている時に、女性探しをすることができない。

銀座の恋活パーティで知り合ったかわいいバンダナの子と食事に行ったら、実は自分と似た仕事をやっていて、そして自分よりも大きな自信と、未来への希望を持っていた。

キャリアの道探しで迷っていたmadajimaは、彼女との時間を楽しむというより、自分のこれからのことで頭がいっぱいになってしまい、慌ててトイレに駆け込んだ。

女性探しという本来の目的が再びどこかに消えてしまったmadajimaは、一体どうなるのか?

 

疲れた……。

トイレの洋式便所に座って、僕は頭を抱えた。

誰のせいでも無いのだが、とにかく疲れた。

バンダナの子の口調はかなり速いので、聞き取り、どう返すのか考えるのが大変で、僕のエネルギーをどんどん消費していた。

ただ、言い方を変えれば、そこまで自分の過去や将来のことを、速く、堂々と喋れるのだから、バンダナの子は大したものである。

口での説明が苦手な僕には、なかなか真似できない。

まあ、だからブログなんだけどね、YouTubeとかじゃなくて。

 

同時に、完全に閉じた目の裏で、バンダナの子が見せた、表情の変化みたいなのを思い出していた。

僕がごにょごにょと言ったりすると、「え、なんて言ったんですか?」と顔を傾げてハッキリ聞いてくるのが、かっこよかった。

一方、さりげなく褒めたりすると、少しにやけ、照れながら下を向き、前髪を直したりするのが、かわいかった。

 

ああ、魅力的な子だなあ。

脳の80%は仕事のことしか考えられなかったが、残りの20%でぼんやりと思った。

 

だけど。

帰ろう。

僕は大して迷いもせず、結論にたどり着いた。

なんかの本で、最初のデートは最長3時間にすべき、みたいなことが書いてあったのを思い出した。

まだ会ってから1時間半くらいしか経ってなかったが、エネルギーがもはや限界に来ている。

偶然だが、その本の言ったことに従うことになった。

 

トイレから出て席に戻ると、「そろそろ、行きますか?」とバンダナの子から言われた。

席が空くのを待つお客さんの待機列に気づいたからなのか、それとも、僕がトイレで文字通り頭を抱えていたのがバレたのか、よくわからないが、願ってもないことを言われたので、笑顔で、うん、行こう、とうなずいた。

 

お会計のとき、僕がまとめて支払おうとすると、バンダナの子が「あ、領収書もらってもらえますか」と小声で言った。

個人事業主なので、今回の食費を、接待費みたいな経費に勘定して、所得税を抑えようとしているのだろう、と想像した。

領収書をもらい、店を出ながら彼女に渡すと、「あ、会計の内訳が書いていない」と言った。

え、普通書いてなくね? とは言わずに、あ、いいよ、おれが出すから、と言った。

すると、「あ、じゃあ、次は私がおごりますね」と元気よく言われた。

次?

次、会ってくれるの?

そうか、あちらからそう言ってくれるほど、好感触だったのか、と驚いた。

プログラマーという仕事だと普段は喋らないので、こうやって喋る相手がいるだけで、バンダナの子は楽しかったのかもしれない。

  

僕たちは外に出て、傘をさし、渋谷駅に向かって歩き始めた。

「あの、私を今の会社の所に紹介してくれた人と、会ってみますか?」

えっ。

えー。

「その人も、フリーランスみたいな感じで働いていて。ラップトップパソコンを持って、カフェで仕事しているんですよ」

んっ。

んー。

僕が、バンダナの子が若くしてIT系の個人事業主として働いていることに興味を持ったからか、そう言ってくれたが、会ってどうしたらいいか自信が無い僕は、濁した。

「あ、普通の人ですよ。全然話しやすい感じで」

ムムム。

でも、大したアプリ作っていないしな、ITスキルもパッとしていないし、何を話したらいいのか。

 

バンダナの子は、それをイエスととったのか、「じゃあ、そのフリーランスの人を紹介できそうな日時がわかったら、連絡しますね」と言って、駅で別れた。

最後の最後まで仕事の話、キャリアの話が続いた。

別れの際の彼女の笑顔は、素直に満足そうだった。

 

だが僕は、「よし、次会う約束を結んだぞ」なんて、そんな風には考えられなかった。

僕は、相変わらずキャリアの道探しモードである。

ああ、早く勉強したい。アプリ作りたい。

そうやって土日を過ごしていると、だんだんと、バンダナの子が紹介してくれるフリーランスの人に会うのが、楽しみになって来た。

これからのキャリア、今のところで上を目指すか、違う環境で揉まれるか、悩んでいるんですよ。

アプリ作ったんですが、なかなかインストール数が少ないんですよ。

畑違いの質問かもしれないが、そうやって悩みをぶつけて行けば、思いがけないことが返ってくるかもしれない、と感じた。

バンダナの子も、そうやって悩みをその人にぶつけて、今の会社を紹介してもらった、と言っていたのを、思い出した。

 

そのフリーランスの人を紹介してもらう日は、すぐに決まった。

次の月曜日である。

一緒にオムライスを食べてからわずか3日後に、また会うことになるとは。

人生は驚きの連続だな、と思っていたら、なんと、さらなる驚きが舞い降りた。

「あと、11月3日、キャンプに行くんですが、一緒に行きませんか?」

キャ、キャ、キャンプ??

11月に??

どういうこと??

 

そして、このメッセージを見た瞬間、恐ろしいことが頭に浮かんでしまった。

ありとあらゆる点と点が、線で結ばれ始めたのだ。

 

もしかして、俺、ネットワークビジネスとかに誘われている?

これから会うそのフリーランスの人に、もしかして商品とか薦められるの?

キャンプにいろんな人を誘い、みんなで仲良くなって、そしてビジネスに誘われるっていう、そのパターン?

バンダナの子は、「よし、ビジネスに誘えそうな人、見つけたぜ!」って感じで、それで別れ際、笑顔だったの?

いやいや、そもそもバンダナの子は、男性探しで恋活パーティにいたのではなく、最初から「キャリアの道を共に歩く人」探しだったの?

 

こえーよ。

それ、こえーよ。

いくらキャリアの道探しモードとはいえ、それは、ネットワークビジネスは、俺のキャリアじゃねーよ。

確かに、喋るの大好きガールのバンダナの子は、プログラマーとかよりも、そういう営業みたいな仕事の方が向いているような気がしたが、僕は、うじうじと考えるタイプなので、一切合わない。

どうしようかな、どうしようかな。

なんかもう、会いたくないなー。

めんどくせーよー。

 

僕は返信した。

オッケー! じゃあ月曜日に紹介してもらうの、楽しみにしている!

キャンプについては、その時詳細を教えて^^

 

これで、終わりにしよう。

この月曜日に会って、全てが終わりだ。

キャンプには行かねーよ。11月とか、さみーし。

フリーランスの人を通して、ネットワークビジネス的な何かに誘われたら、断り、その人の前で、バンダナの子に「俺は君と恋愛をしたかっただけなんだよね」と言って、かっこよく手を振って別れる。

「色々刺激を受けて、めっちゃ色々と頑張りたくなったし、あと、渋谷のレストランにちょっと詳しくなって、よかったよ」みたいな「君に会えてよかった」的なことも言って、丁寧に別れる。

そうしよう。それで終わりだ。

 

そんなイメトレをしながら、月曜日を迎えた。

 

続きます。

 

ネットワークビジネスってなんぞや、という人は下記のまとめ記事を:

【マルチ商法まとめ】 友人とかに誘われたらコレ読んで(´;ω;`) - NAVER まとめ