madajimaとの会話

たまたまここを訪れてくれた方を一笑い吹かせるために、赤の他人との「どうでもいい会話」や自分の「どうでもいい思考」を載せています。

銀座の恋活パーティに行ってきた その2

その1はこちら

その1を読むのが面倒な人は↓のあらすじ

150人参加の恋活パーティに会社の友人、T君と参加したmadajima。

意外にも高い女子のレベルに興奮していたが、パーティ開始早々に財布を失くしたことに気づき、顔面蒼白。

財布探し中にたまたま見つけた、かわいいバンダナをした子に話しかけたいと思ったが、女性探しよりも財布探しがメインになってしまったmadajimaは、それどころではない。

やっとのところで財布を見つけ、再びテンションが上がるmadajimaの、女性探しの行方やいかに!

 

 

パーティ開始から30分ほど経った。

まず、先ほど、財布を失くしている間に見つけたかわいいバンダナの子を探した。

それなりにかわいい子はあちこちにいたが、一番ググッと来ていたのが、大きな目をした、少しぽっちゃりめの、バンダナの子だった。

その子はすぐに見つかった。

スペースの真ん中ほどに友だちと二人でいて、話しかけやすそうだ。

そして、誰とも話していない。

これはチャンスだ! と思ったが、自分のコップが空であることに気づく。

ちょっと飲み物取ってくる、と、T君に一言断って、いそいそとカウンターにビールを取りに行った。

ビールを自分で入れ終えた後、まだ誰も話しかけていないといいな、と祈りつつ振り返って、先ほどバンダナの子がいた辺りを見ると、話しかけている男がいた。

T君だった。

T君が一人で話しかけていたのだ。

ナイスだ。

バンダナの子がかわいい、とT君には伝えていなかったので、偶然の連携プレーだった。

持つべきものは友だちである。T君である。

あ、T君のイニシャルは「友だち」から来ていないけどね。「とぼけた奴」からだけどね。

 

よー、T君。

僕はそう言ってT君の肩をポンポン、と叩いて会話に参加した。

「あ、こいつmadajima。会社の友達」

T君はビンゴの名前を集めようと、自分のビンゴカードを渡して、女の子に書いてもらっていた。

僕もそれに加わった。

 

バンダナの子とその友達はバスケットボール仲間であること、フットサルもやったりすること等を話した。

あー! おれもフットサルやったりする!

共通点見つけたり! と僕はテンションが上がる。

バンダナの子はすごく自然に、元気に話していて、時々ちゃんとツッコミも入れてくれたりして、ああ、めっちゃええ子だ、めっちゃいいわ、嬉しいわ、と心の中で思っていた。

 

「二人とも背が高いねー。私の前の彼氏、164センチで、私より3センチ高いだけだったんだけど」

バンダナの子はそうも言うので、僕は元気になる。

おれは181センチだぜー。T君は何? 178センチ? おれの方が高いねー!

もちろん、そんなことは言わなかった。

いやー、おれもバスケットボールやろうかな、レイアップシュートは、ボールを置きにいくだけ、でしょ? 庶民シュートは、手を添えるだけ、でしょ?

そう言っただけである。

 

だが、T君の方はつまらながっていた。

もうこの会話興味無いわー、と明らかに会話を終わらせようとしていた。

T君はきっと、スラムダンクを読んだことがないのだろう。

「じゃあ飲み物取ってくるんで〜」とT君は丁寧に言って立ち去ろうとする。

僕はここで、さっと頭を回転させ、あ、何か飲む? とバンダナの子とその友達に聞いた。

バンダナの子は、T君が会話を終わらせたがっていることに気づいていなかったようで、自然に「あ、私はカシスオレンジで!」と元気に言ってくれた。

T君が「なぜ?」みたいな顔を少しする。

が、僕は、よし、一命をとりとめた、とホッとしていた。

 

T君とカウンターに向かう。

彼は僕の耳に顔を近づかせ「次行こうぜ、次」と言った。ゴーゴー、と手の拳を突き出してやる気を見せている。

いや、と僕は首を横に振る。

おれ、あのバンダナの子、めっちゃ好きなんだけど。

「あ、マジで?」

T君はとぼけた顔で驚いてみせた。

「あれ、madajimaのタイプなの?」

うん、多分。

自分のタイプが何なのか説明するのは苦手だが、以前似たような見た目の子を好きになったので、あの感じがタイプと言っても間違いではないのだろう。

T君の表情はとぼけた顔から笑顔に変わり、よかったじゃん、サポートしてやるよ、みたいな意思を見せた。

と、思ったら、タバコを吸いに行った。

 

僕はビールとカシスオレンジを両手に持って、一人でバンダナの子とその友達がいるところへ戻った。

「あれ、T君は?」

あー、タバコかな、とぼんやり言う。

僕の頭の中は、もう連絡先を聞くことしかない。

そして少し話をしてから、自然な流れで、じゃあ今度バスケットボール行かせてよー、と言いながらスマートフォンの画面を出した。

「もちろんもちろーん」と言いながら、二人とも画面を出してくれた。

あー、いいわー恋活パーティ。

男も女もこういう出会いのために来ているので、すげえ言いやすいわー、とホッとした。

3人で交換してから、T君が戻って来た。

「あ、T君のLINEも教えてよー」と、バンダナの子の友達が言い、交換し始めた。

 

交換した後も、T君はつまらなそうな顔をしている。

僕も、ここから話をどう広げたらいいかわからなくなったため、「じゃあ、ビンゴの名前集めがあるので」と言い、T君を連れて他の場所に行った。

 

その後T君が適当にそこら辺の女の子に話しかけまくって、ビンゴシートに名前を集め始めた。

T君的には、かわいいから、とか、話をしてみたいなあ、とかで話しかけているのではなく、ただ単にビンゴシートに名前を集めたいから話しかけているので、失礼極まりなかったのだが、そして、話しかけられた女性たちも「失礼だなこいつ」という表情をしていたのだが、T君が気にしている様子はなかった。

ただ、僕も、目星の子が他にあまりおらず、かわいい感じの子がいても座って話し込んでいたりしていたので、手持ち無沙汰になった。

バンダナの子がいる方を見たりして、ああ、違う男の人と話しているなあ、と思ったりしていた。

そうだよなあ、モテるよなあ、かわいいもんなあ。

 

パーティも終盤に差し掛かって来た。

開催グループの人がマイクを持ち、ビンゴゲームが始まった。

ガヤガヤしている中、順々に名前を読み上げていく。

だが、名前を読み上げていくスピードが早く、また、聞いている人もあまりいないため、適当な、なあなあな感じになっていった。

ビンゴゲームのために頑張って名前を集めていたT君は、少しがっかりしていた。

 

T君、気になった子いないの? と僕は話を変える。

「うーん、いないかな」

少し残念に思った。

と、同時に、まあ確かに、T君の好きそうな子はいなさそうだな、と納得もした。

 

そういうわけで、パーティが終わる前に、僕らは店を出た。

 

レストランから銀座駅へ向かう途中も、僕はバンダナの子のことばかりが頭にあった。

ああ、あの子を二次会に誘えばよかったかなあ、と僕はT君につぶやく。

「いや、二次会に誘うとチャらく見られるよ」とT君は言う。

口はそう言っていたが、本心はただ、自分が興味ない女と飲みに行くのが面倒くさかっただけだろう。

それじゃあT君、彼女たちがやっているバスケットボールに参加しようぜ。

「おれ? バスケ? いやだよ」

これは、口からちゃんと本心が出ていた。

「そういう遠回りしないでさ、ちゃんと誘えよ」

そういうものか、とT君の言っていることに納得した。

 

恋活パーティの結果。

公式参加人数、女性75人。

時間は2時間。

料金は5000円。

飲み物たくさん。食事は少ないがうまい。

話した女性は12人くらい。

話が盛り上がったのは6人くらい。

連絡先交換したのは2人。

連絡をしたのは1人。

 

もちろん、バンダナの子である。

 

続きます。