madajimaとの会話

たまたまここを訪れてくれた方を一笑い吹かせるために、赤の他人との「どうでもいい会話」や自分の「どうでもいい思考」を載せています。

銀座の恋活パーティに行ってきた その3

その1その2のあらすじ

緊張した中、会社の同僚T君と、恋活パーティに行ってきたmadajima。

財布を失くしたり、見つけたり、女性と話したり、T君と話したり、色々あったが、結局連絡先を交換したのは2人だけ。

ただ、その中の1人は、パーティで一番気に入った、バンダナのかわいい子であった。

「量より質」「ターゲットはいつも一つ」が合言葉のmadajima、バンダナの子との運命やいかに。。。

 

パーティが終わる前にそそくさと帰り、T君と一緒に電車に乗った。

あー、バンダナの子になんてメッセージ送ればいいんだろ。

僕が、そうつぶやきながらうじうじしていたところ、「悩んでいる時は送らない方がいいよ」とT君が言った。

そうか、確かにそうだな。

T君が、いつものように背筋を伸ばし、とぼけた顔でそう言うので、僕は妙に安心感を覚えた。

僕より5歳年上で、いろんな経験をしているだけに、そういうことを確信を持って言えるのかな、と感じた。

やはり、持つべきは年上の友達である。

あ、T君のイニシャルは「年上の友達」から来ていないけどね。「とぼけた奴」からだけどね。

 

その夜は、麻生十番のブリティッシュパブに行って飲み食いをし、終電で自分のアパートに帰った。

そして朝起きて、バンダナの子にメッセージを送った。

「昨日面白かったね! あの後、二次会とか行った? あ、おれT君と一緒にいた奴ね^^カシオレ持って来た奴^^」

このメッセージ送った時に、すごく緊張していたのを覚えている。

そして、今振り返ると、「あの後二次会に行った?」という質問は、あまり適切なものとは思えない。

自分自身も、この質問でどんな情報を得たかったのかはわからない。

ただ、とにかく、自然に会話をつなげたかったのだ。

少なくとも、「バンダナ、似合ってましたね。どこで買ったんですか?」とかよりはマシだったはずだ。

 

その日、メッセージは返って来ず、既読にもならなかった。

恋活パーティは、連絡先交換しても、すぐにブロックされることが多い、と聞いていたので、あまり期待していなかったし、まあ、そんなものか、ブログのオチにしては弱いが、まあしょうがないかなー、と、自分を慰めていた。

 

ところが、次の日の深夜、僕が寝た後、メッセージが来た。

「わー遅れてすいません! もちろん覚えてますよー! 昨日はありがとうございました! 今日はお仕事でしたか??」

もちろん、二次会についてはスキップだった。

が、返信が来ただけでも驚いたし、嬉しかった。

そして、ここでご飯にお誘いした。

「パーティで会って、今度ゆっくり話したいなあ、って思ったんだけど、近いうちにご飯に行かない?」

 

それから、返信は3日後だったりしていたけど、内容はポジティブで、次の週の金曜日の夜7時に渋谷で会うことになった。

 

渋谷の店をあまり知らない僕は、ひたすら店を調べまくった。

カシオレを飲んでいたところから、お酒が好きな子ではない気はしていたので、レストラン系をインターネットで探したり、職場の女性に聞いたりした。

ただ、予約はしなかった。

予定をなるたけフレキシブルにしたかったし、二人で会うのが初めてなのに予約は、ちょっとやりづらかった。

また、相手の苦手な食べ物などもまだわからなかったから、リスキーに感じた。

なので、狙いのレストランが混んでいることを考え、様々なプランA〜Eを用意し、また、そのレストランの場所を最短距離で繋ぐルートを頭に入れ、準備万端で当日を迎えた。

 

「良いね、そのバンダナの子。愛されてて」

僕が渋谷のレストランについて聞いた職場の女性が、緊張している僕をからかうように、そして少しうらやむように、そう言った。

だが、大好きだからそういう準備をしている、というより、バンダナの子がまだどういう子か全然わからないから、どうなっても対応できるようにしたかっただけだった。

せっかく会ってくれるのだから、彼女にとって楽しいひとときになってくれれば。

モチベーションの元を辿れば、全てそこに行き着く。

そのために、やるだけのことはやっておきたかった。

 

実際、15時頃にメッセージが来て、「今日18:30に行けそうです! 大丈夫ですか?」と聞かれた。

急いでオフィスを出れば、間に合う。

予約しないでよかったな、と思った。

 

渋谷の駅を出ると、なかなかの雨が降っていた。

予想は曇りだったのに、自分は尋常じゃない晴れ男なはずなのに、ついていない。

傘の間を縫うように歩き、待ち合わせ場所で彼女を見つけた。

傘の下からのぞかせた顔を見ると、驚きの連発だった。

髪みじか! バンダナしてないな! でもかわいいな! え? こんなかわいかったっけ??

 

会えたことで僕の緊張は少しほぐれたが、あちらの表情はどこか少し渋い。

あいさつを交わし、何食べたい? とまず聞いた。

すると、「んー、かるく」と返って来た。

あー、そう?

あ、もしかして、もはや帰りたがっている? とショックを受けていることを悟られないよう、キョトンとした表情で僕は答える。

「わたしお酒飲まないので、居酒屋はないですね」

あ、そうだよね。

それは想定済みですぜ、とドヤりとしていることを悟られないよう、キョトンとした表情で答える。

「雨なので、近くが良いですね」

うんうん、そうだね。

え? もはや面倒くさくなってる? と不安になっているのを悟られないよう、キョトンとした表情で答える。

 

大丈夫、プランA〜Eは渋谷駅から500メートルほどである。

バンダナの子の靴はスニーカー的なやつだし、500メートルは近いに入るだろう。

適当な会話を弾ませながら、僕たちは順調に歩を進めていた。

つもりだった。

「あの、店ってまだ先ですか?」

歩き始めて100メートルほどでそう言われたのだった。

確かに、金曜日の夜で人が多く、傘がぶつかり合うこの感じ、気持ちいいものではない。

ま、まずいな。

あと400メートル、このままもつわけがない。

僕はその瞬間、プランA〜Eをバッサリ切り捨てて、プランFを即座に作った。

とりあえず目に入った店に入る、である。

 

続きます。

銀座の恋活パーティに行ってきた その2

その1はこちら

その1を読むのが面倒な人は↓のあらすじ

150人参加の恋活パーティに会社の友人、T君と参加したmadajima。

意外にも高い女子のレベルに興奮していたが、パーティ開始早々に財布を失くしたことに気づき、顔面蒼白。

財布探し中にたまたま見つけた、かわいいバンダナをした子に話しかけたいと思ったが、女性探しよりも財布探しがメインになってしまったmadajimaは、それどころではない。

やっとのところで財布を見つけ、再びテンションが上がるmadajimaの、女性探しの行方やいかに!

 

 

パーティ開始から30分ほど経った。

まず、先ほど、財布を失くしている間に見つけたかわいいバンダナの子を探した。

それなりにかわいい子はあちこちにいたが、一番ググッと来ていたのが、大きな目をした、少しぽっちゃりめの、バンダナの子だった。

その子はすぐに見つかった。

スペースの真ん中ほどに友だちと二人でいて、話しかけやすそうだ。

そして、誰とも話していない。

これはチャンスだ! と思ったが、自分のコップが空であることに気づく。

ちょっと飲み物取ってくる、と、T君に一言断って、いそいそとカウンターにビールを取りに行った。

ビールを自分で入れ終えた後、まだ誰も話しかけていないといいな、と祈りつつ振り返って、先ほどバンダナの子がいた辺りを見ると、話しかけている男がいた。

T君だった。

T君が一人で話しかけていたのだ。

ナイスだ。

バンダナの子がかわいい、とT君には伝えていなかったので、偶然の連携プレーだった。

持つべきものは友だちである。T君である。

あ、T君のイニシャルは「友だち」から来ていないけどね。「とぼけた奴」からだけどね。

 

よー、T君。

僕はそう言ってT君の肩をポンポン、と叩いて会話に参加した。

「あ、こいつmadajima。会社の友達」

T君はビンゴの名前を集めようと、自分のビンゴカードを渡して、女の子に書いてもらっていた。

僕もそれに加わった。

 

バンダナの子とその友達はバスケットボール仲間であること、フットサルもやったりすること等を話した。

あー! おれもフットサルやったりする!

共通点見つけたり! と僕はテンションが上がる。

バンダナの子はすごく自然に、元気に話していて、時々ちゃんとツッコミも入れてくれたりして、ああ、めっちゃええ子だ、めっちゃいいわ、嬉しいわ、と心の中で思っていた。

 

「二人とも背が高いねー。私の前の彼氏、170センチで、私より3センチ高いだけだったんだけど」

バンダナの子はそうも言うので、僕は元気になる。

おれは181センチだぜー。T君は何? 178センチ? おれの方が高いねー!

もちろん、そんなことは言わなかった。

いやー、おれもバスケットボールやろうかな、レイアップシュートは、ボールを置きにいくだけ、でしょ? 庶民シュートは、手を添えるだけ、でしょ?

そう言っただけである。

 

だが、T君の方はつまらながっていた。

もうこの会話興味無いわー、と明らかに会話を終わらせようとしていた。

T君はきっと、スラムダンクを読んだことがないのだろう。

「じゃあ飲み物取ってくるんで〜」とT君は丁寧に言って立ち去ろうとする。

僕はここで、さっと頭を回転させ、あ、何か飲む? とバンダナの子とその友達に聞いた。

バンダナの子は、T君が会話を終わらせたがっていることに気づいていなかったようで、自然に「あ、私はカシスオレンジで!」と元気に言ってくれた。

T君が「なぜ?」みたいな顔を少しする。

が、僕は、よし、一命をとりとめた、とホッとしていた。

 

T君とカウンターに向かう。

彼は僕の耳に顔を近づかせ「次行こうぜ、次」と言った。ゴーゴー、と手の拳を突き出してやる気を見せている。

いや、と僕は首を横に振る。

おれ、あのバンダナの子、めっちゃ好きなんだけど。

「あ、マジで?」

T君はとぼけた顔で驚いてみせた。

「あれ、madajimaのタイプなの?」

うん、多分。

自分のタイプが何なのか説明するのは苦手だが、以前似たような見た目の子を好きになったので、あの感じがタイプと言っても間違いではないのだろう。

T君の表情はとぼけた顔から笑顔に変わり、よかったじゃん、サポートしてやるよ、みたいな意思を見せた。

と、思ったら、タバコを吸いに行った。

 

僕はビールとカシスオレンジを両手に持って、一人でバンダナの子とその友達がいるところへ戻った。

「あれ、T君は?」

あー、タバコかな、とぼんやり言う。

僕の頭の中は、もう連絡先を聞くことしかない。

そして少し話をしてから、自然な流れで、じゃあ今度バスケットボール行かせてよー、と言いながらスマートフォンの画面を出した。

「もちろんもちろーん」と言いながら、二人とも画面を出してくれた。

あー、いいわー恋活パーティ。

男も女もこういう出会いのために来ているので、すげえ言いやすいわー、とホッとした。

3人で交換してから、T君が戻って来た。

「あ、T君のLINEも教えてよー」と、バンダナの子の友達が言い、交換し始めた。

 

交換した後も、T君はつまらなそうな顔をしている。

僕も、ここから話をどう広げたらいいかわからなくなったため、「じゃあ、ビンゴの名前集めがあるので」と言い、T君を連れて他の場所に行った。

 

その後T君が適当にそこら辺の女の子に話しかけまくって、ビンゴシートに名前を集め始めた。

T君的には、かわいいから、とか、話をしてみたいなあ、とかで話しかけているのではなく、ただ単にビンゴシートに名前を集めたいから話しかけているので、失礼極まりなかったのだが、そして、話しかけられた女性たちも「失礼だなこいつ」という表情をしていたのだが、T君が気にしている様子はなかった。

ただ、僕も、目星の子が他にあまりおらず、かわいい感じの子がいても座って話し込んでいたりしていたので、手持ち無沙汰になった。

バンダナの子がいる方を見たりして、ああ、違う男の人と話しているなあ、と思ったりしていた。

そうだよなあ、モテるよなあ、かわいいもんなあ。

 

パーティも終盤に差し掛かって来た。

開催グループの人がマイクを持ち、ビンゴゲームが始まった。

ガヤガヤしている中、順々に名前を読み上げていく。

だが、名前を読み上げていくスピードが早く、また、聞いている人もあまりいないため、適当な、なあなあな感じになっていった。

ビンゴゲームのために頑張って名前を集めていたT君は、少しがっかりしていた。

 

T君、気になった子いないの? と僕は話を変える。

「うーん、いないかな」

少し残念に思った。

と、同時に、まあ確かに、T君の好きそうな子はいなさそうだな、と納得もした。

 

そういうわけで、パーティが終わる前に、僕らは店を出た。

 

レストランから銀座駅へ向かう途中も、僕はバンダナの子のことばかりが頭にあった。

ああ、あの子を二次会に誘えばよかったかなあ、と僕はT君につぶやく。

「いや、二次会に誘うとチャらく見られるよ」とT君は言う。

口はそう言っていたが、本心はただ、自分が興味ない女と飲みに行くのが面倒くさかっただけだろう。

それじゃあT君、彼女たちがやっているバスケットボールに参加しようぜ。

「おれ? バスケ? いやだよ」

これは、口からちゃんと本心が出ていた。

「そういう遠回りしないでさ、ちゃんと誘えよ」

そういうものか、とT君の言っていることに納得した。

 

恋活パーティの結果。

公式参加人数、女性75人。

時間は2時間。

料金は5000円。

飲み物たくさん。食事は少ないがうまい。

話した女性は12人くらい。

話が盛り上がったのは6人くらい。

連絡先交換したのは2人。

連絡をしたのは1人。

 

もちろん、バンダナの子である。

 

続きます。